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Tue.

批判するのは簡単だ。

当地のインターネット新聞で、大江健三郎の寄稿を取り扱っていた。ちょっとググってみたら、この御仁、ニューヨーカーとかル・モンドとか、世界中のメディアに同じものを発信しているらしい。
(※スペイン語族の方は、こちらから原文をどうぞ。↓)
http://www.elfaro.net/es/201103/opinion/3784/

中身は、要は原発批判、今般の事故への批判(天災ではなく人災だ、というもの)なのだが、こういう事態になると必ず後付けで批判が出てくるものだ。
彼はノーベル賞を取っているから、つい「エラい人なのだろう」と思ってしまうのが、(日本人に限らず)世界中の権威に弱い人たちの悲しい性だが、彼の思想は反日左翼そのもの。彼の書いたものを少しでも読めばすぐに分かる。しかしながら、権威に弱い人たちが多いので、なまじ影響力が強いのが問題だ。

こういう人たちは、原発に反対なのはいいけど、国土の狭い日本で持続可能なエネルギー調達をどう実現するかについての対案は一切出していない。太陽光?風力?バイオ?地熱?それ、本当に日本で実現可能?

ずっと原発に反対し続けている批評家(広瀬隆とか)ならともかく、水に落ちた犬を叩くように、ここぞとばかりに批判を繰り広げる輩には反吐が出る。じゃあ今まであなたは原発政策の恩恵を(間接的にでも)一切受けていなかったの?

現在起きていることは、あまりにも想定外の出来事。誰も経験したことのない事態に、どう対処しようかということを一瞬一瞬で判断しなければならない状況下、心ない批判を受けながら命賭けで作業をしている現場の方々のストレスたるや相当なものだろう。そのうち、自殺者が出るのではないかと心配だ。

訳知り顔で批判をするのは簡単だ。だが、その批判の殆どは後付けに過ぎず、何の解決策も示さないものだ。

日本のマスコミにしてもしかり。マスコミの存在感を上げるために批判記事を書きたいのだろうけれど、こういった国家的な危機に際して、どういった情報を出していけば国民が自主的な判断ができるのかというストラテジーが全然ない。AERAが軽率な表紙を出して謝罪したのがいい例だ。福島県の某新聞社など、東電をスポンサーとして持ち上げるだけ持ち上げて金をたんまり貰っておきながら、手のひらを返したように扇動記事を書いているのだとか。誰か、マスコミを教育してやってくれ。

当然のこととして、今回の事故は、原子力の代替エネルギーについての議論を惹起するだろう。そのこと自体は非常に健全で、むしろ望ましいことだ。また、首都圏が地方に危険を押し付けていること、これについてももっと議論されて良い。

だが、繰り返しになるが、後付けの批判ならサルでもできる。現在必要なのは、「今そこにある危機」をどう乗り切るかという知恵と、その危機に立ち向かう勇気だ。幸い、多くの方が日本を救うために、勇気を持って全力で任務に当たって下さっている。そういった方々、また、そのご家族の方々には本当に頭が下がる。心の底から感謝申し上げたい。にわか批評家ではなく、こういった方々こそが日本を救うのだ。

今回の震災で、日本はあまりにも多くのものを失った。しかし同時に、少なくとも3代にわたって語り継がれるであろう、強烈なinstitutional memoryをも獲得した。誰もが自己、社会、国家などについて見つめ直すきっかけを与えられた。電気のある生活、ガソリンが不自由なく手に入る生活、電車が時間どおりに来る生活、がいかに有り難いか。日本がとてつもない国であることも確認できた。困難なミッションに命を賭けて立ち向かう方々もいる。そのことが救いだ。

外野にいて、震災による不便を一切経験していないくせに、という批判は甘受しつつ、感じたことを書いてみた。


追記:
本日、日本大使館に設けられている弔問記帳に行ってきました。
多数の記帳とともに、当国大統領の記帳もありました。
23:14 | 時事・社会 | comments (0) | trackbacks (0) | edit | page top↑
イースター休暇 | top | 2011.3.11

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