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Sat.

フィリピン日記1

無事、フィリピンに到着しています。
ご心配いただいた皆様、ありがとうございました。

さて、今回のプロジェクトですが、フィリピン海上保安庁の通信システムの改善です。
海上保安庁と聞いて、みなさんは何を思い浮かべるでしょう。

ドラマ「海猿」でしょうか。
伊藤英明、カッコいいですね。結構、いろんな人と浮名を流してますが。
加藤あい、カワイイですね。ウチの嫁も、名前だけは一緒ですが…。

それとも観閲式でしょうか。
観閲式などという言葉を知っている貴方は、相当のマニアと見ました。
小生も、前の職場では通信関係で繋がりのあった方に、何度かご招待いただきました。

日本の海上保安庁は、ときどきニュースにも登場しますよね。
約1年前にもこんな睨み合いがあったのを記憶しています。
海洋国家にとって、周辺海域の防衛は死活問題ですから、きちんと活動していただいているというのはありがたい限りです。
(不審船に威嚇射撃をしただけでニュースになってしまうような風潮はいただけませんが…。)

翻ってフィリピンはどうでしょう。
日本以上に複雑に周囲を海に囲まれています。
philippines_rel93.jpg

この国の海上保安庁(Philippine Coast Guard:PCG)は、8年前に海軍から独立した組織なのですが、組織、装備とも非常に脆弱です。特に通信分野はひどく、本庁と全国に10箇所ある管区本部の連絡は、なんと、職員の携帯電話やFAX、アマチュア無線に毛の生えたような短波帯のトランシーバーで行っています。

通常、一国の公安系機関ともなれば、専用回線を持っているのが当たり前で、そんなことは誰も不思議に思うことはありません。しかしこの国では、職員が自腹を切って携帯で連絡したり、緊急でなければ、通信費節約のために携帯のショートメールを使ったりしています。ちょっとビックリですよね。
オォォーーー!! w(゚ロ゚;w(゚ロ゚)w;゚ロ゚)w オォォーーー!!

そんなこんなで、とりあえず内部通信の基礎となる、本部-各管区本部間の通信を中心にPCG全体の通信の底上げをしようという大きな目標が決まりました。

しかし、、、
非常に大きな問題が存在することが判明。

昔、マルコス時代の勢いを保ってフィリピン経済の調子が良かった頃、日本から大借金をして導入した送信所にあるアンテナを活用しようと思っていたのですが、実際に現地に行ってみると、東京ドーム6個分くらいある広大な敷地のうち、半分以上が不法に占拠され、スラム化していたのです。

遠くから見ると、一見大丈夫そうに見えるのですが、、、
20060610135539.jpg

近づくと、家?が沢山できてしまっているのが分かります。
20060610135600.jpg 20060610135619.jpg

本当は、この敷地、湿地帯なので住めるような場所じゃないんですけどね…。
20060610135634.jpg


新築中!?の家も多数。
20060610135649.jpg

スラムといえば、ゴミの不法投棄。
われわれも「絹の道」ならぬ「ゴミの道」の上をひたすら歩きました。
20060610135716.jpg 20060610135735.jpg 20060610135801.jpg 20060610135832.jpg

こんな風に、家の下もゴミだらけ。
その臭いは凄まじいものがあります(よくこの中で生活できるものです)。
20060610140110.jpg

余談ですが、そんな中でも商売をやっている人がいます。
20060610141118.jpg

また、こいつも健気に生きてました。
20060610140133.jpg


既存のアンテナには、蔦が絡まり放題。
20060610141031.jpg

鉄骨は盗まれ、
stolen.jpg

アンテナはフェンスで囲っているにもかかわらず、その根元には里芋畑を作られ、
(しかも、「最近、芋泥棒がいる。許さんぜよ!」という立看板も。お前ら自身、敷地泥棒ちゃうんかい!とツッコミたくなりました。)
20060610141146.jpg

敷地の境界線であるブロック塀は不法占拠者の住居の塀として使われ、
(もちろん、家が建っているのは敷地の内側。)
wall.jpg

一応、ガードはいるのですが、相手は2,000人以上は軽くおり、多勢に無勢…。
20060610141606.jpg


もう1度確認しておきます。
以上の写真が撮られたのは、全て海上保安庁の敷地内なのです。
彼らは不法占拠者です。squatterです。

ヤバイ。。。
ヤバすぎる状況です。

こうなったら、13本のアンテナのうち、まだ生きている4本程度の守りを固めて死守するしかなさそうです。

不法占拠者がいる、という情報は以前から聞いていたのですが、数件だったら、フィリピン政府から彼らに少しお金を払わせて(1件につき10,000円程度)立ち退いてもらおうかな、などと甘く考えていました。
でも、これだけ定住されてしまうと、公権力を使って強制退去させることも不可能ですし、日本のプロジェクトが住処を奪った、などと汚名を着せられかねません。日本のNGOが騒がないという保障もありませんし…。

強固な塀を作るとか、兵士を集中させるとか、他にも何かできることはないか、来週以降の重い課題となりそうです(鬱)。
13:50 | 出張・旅行 | comments (4) | trackbacks (0) | edit | page top↑
ワールドカップ | top | 12R TKO負け?

Comments

# no title
お忙しい中、詳しい報告をありがとうございます。
なんかとっても良く分かりました。
やっぱり現地に行って目で見るのが一番ですね。
しかし、折角の援助がそんなことになってるなんて、愕然とします。
重い課題で押しつぶされたりしないで、健康に留意して善処してくださいね。
by: Dorothy | 2006/06/11 01:14 | URL [編集] | page top↑
# 今回は、
>Dorothyさん

いつもご訪問ありがとうございます。
昔のプロジェクトは、日本にお金が返ってくるからまだいいんですけど、
今回はタダで物をあげたり、アンテナを建てたりするものなのです。
なので、失敗は許されないぞ、という風に気合が入っています(笑)。
by: cabron | 2006/06/11 21:58 | URL [編集] | page top↑
# no title
絶句…

こんなに不法占拠者が増えたのって、1日とかではなく 少しずつなんですよね?
少ないうちにフィリピン政府がなんとかすれば良かったのにー
って思うのは、安易なのかしら?

鉄骨を盗んだり里芋畑を作ってしまうなんて
ちょっと笑っちゃったんだけど、笑い事じゃないんだろうな…

Cabronさんはもちろんホテルに泊まってるんですよね?
その辺は安全?
by: Mink | 2006/06/12 20:04 | URL [編集] | page top↑
# 難しいですねぇ。
>Minkさん

日本にもホームレスがいますけど、それの大規模版、といったところでしょうか。
彼らの家を見てください。吹けば飛ぶような、ブルーテントとどこが違うのか分から
ない程度の粗末な造りです。

日本のホームレスくらい数が少なければいいのでしょうけど、これだけ大人数に
対して、警備の人間が1人や2人では、いかんともしがたいかもしれません。しかも、
結構短時間で家をこしらえてしまうらしいのです。まあ、住むところのない人なので、
あまり政府も厳しくできないのでしょうね。

反対に小生は、安全な高級ホテルに泊まっており、自己矛盾を感じます…。
by: cabron | 2006/06/13 00:14 | URL [編集] | page top↑

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