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Sun.

国家の罠 ~外務省のラスプーチンと呼ばれて~

佐藤優氏の標題作を読了。同じチームの同僚からのオススメ。
いわゆるムネオ事件で逮捕され、外務省休職中の筆者が、自分の巻き込まれた「国策捜査」について、自分の置かれている位置付けを多角的に、しかしユーモアたっぷりに分析した手記。

「主任分析官」の肩書きは伊達ではなく、もともと学者志望だった筆者の分析は非常に怜悧かつ浩瀚である。

特に興味深かったのは、もともと外務省内に存在していた3つの潮流が様々な要因、時代背景により淘汰され、親米路線のみが生き残ったという分析。これを踏まえれば、なぜ現在の日本外交が親米一辺倒なのか理解できる。

作品については評価が分かれるようだが、否定的な人は、総じて政治的立場の相違から否定しているに過ぎない気がする。客観的に読むことが出来れば、本書が今日の外交にとって多くの示唆を与える内容を含むことは疑いの余地がなく、逆にそれが読み取れないような評論家には外交を語って欲しくない。小生の意見も氏と完全に一致している訳ではないが、それでもこの文章を読んで感ずるところは極めて多い。

その他にも、田中眞紀子vs外務官僚、その後の田中眞紀子vs鈴木宗男の構図が、普段垣間見る事のできない外交の舞台裏も含めて描かれている様子や、拘置所内の生活様式の詳述も、非常に興味をそそられる部分である。

それにしても、彼のような有能なノンキャリア官僚を外務省が守らなかったことは大きな国家的損失ではないだろうか。逆に言えば、国家権力が小さな体面のために、個人を簡単に切り捨てることの証左でもある。

もちろん、著書の中で自分のことを悪く言う必要はないので、多少著者の立場が美化されて描かれている点もあり、これについては多少割り引いて考える必要がある。行間をよく読めば、「自分も国益のために多少グレーなことはやってきた」と読める部分もある。

近年、ポピュリズムにより政治が左右されていることはよく言われているが、少し行き過ぎの感もある。バッシングを恐れるあまり、萎縮してしまっている組織が多いのだ。確かに我々足軽レベルでも、関係者との会食が禁止されたりと、以前より情報収集がしづらくなったことは確かである。しかし、水もキレイ過ぎるとどんな魚も住まなくなる。物事を大所高所から判断し、清濁併せ呑む大物がいてもいいとは思う。

本書は、全ての外務省職員、霞ヶ関の官僚、永田町の1年生議員、ODAに携わる者に是非読んで欲しい1冊である。

21:30 | 読書 | comments (3) | trackbacks (0) | edit | page top↑
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Comments

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by: e-アフィリ | 2005/12/25 21:43 | URL [編集] | page top↑
# no title
ごめんなさい、政治経済音痴なんです!
でも、<国家権力が小さな体面のために、個人を簡単に切り捨てる>
って、これ、別に国家権力だけでなく、巷の大小の企業で平気で行われてることですよね・・・

<正義がいつも勝つ>わけでないという事を知りすぎたのはいつのころからだったかな~!
by: Dorothy | 2005/12/26 14:14 | URL [編集] | page top↑
# そうかもしれません…
>Dorothyさん

確かに、民間企業でも行われていることなのでしょう。
でも、よく「公務員は安定している」とか「クビにならなくていいよね」
などと、ことあるごとにやっかみの対象となったり、目の敵にされて
いる割には、優秀な人間でもあっさり切り捨てられるんだなー、と
思ったのです。
ちなみに、この本に登場する切り捨てた側の人物は、最近、北朝鮮
との実務者交渉でよくTVのニュースに姿が出ています。
by: cabron | 2005/12/27 23:38 | URL [編集] | page top↑

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