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Sun.

国籍問題

ここを読んでくださっている方は、日本の国際化ということに無関係・無関心でない人が多いと思います。
数日前にもこんな記事を書いたのですが、昨日もちょっと考えるきっかけになることがありました。


昨夜、日本人の奥さんを持つメキシコ人の友人と久闊を叙したのですが、そこで国籍の話が出ました。
小生、こんな仕事をしておきながら認識があまりに甘かった(というか無知だった)のですが、日本人と結婚した外国人は、日本語さえできれば割合簡単に日本国籍が取れる(帰化できる)と思っていました。しかし、実際にはかなり厳しい要件が課されていることを知り、びっくりしました。しかも、要件をクリアしても法務省の「裁量」というハードルが残っていることも…。

知らなかったことについて、彼から「何でそんなこと知らないんだ?ま、日本人には直接関係ないか」と言われました。確かに小生、生まれながらに日本国籍を持っていますから、そんなことは考えた事もありませんでした。

何でそんな話になったかと言えば、日本国籍は大抵の国籍よりも便利だからです。海外によく行く方であればご存知だと思いますが、我々は観光であればほとんどの国をビザなしで訪れることができます。

他方、途上国の人たちにとって、自由に世界中を行き来することはなかなか困難が伴います。前の職場の同期の奥さん(ベトナム人)は、アメリカで学ぶ事が難しい(戦争をしましたからね)ので、米国留学する能力は十分ありながら、豪州の大学院を出ました。また小生が学生時代、バックパックで欧州を旅行していた際、フランスのユースホステルで出会った在日北朝鮮人(祖母の代から横浜に住んでいると言っていたので、見た目、言葉とも日本人そのもの)は、散々苦労した挙句、フランスだけが1ヶ月の観光ビザを出してくれたので、フランスのみを1ヶ月間回って帰ると言っていました。小生はどこの国も簡単に出入りでき、彼も小生と住んでいる国、話す言葉は全く同じなのに…。

昨日会ったメキシコ人の彼も、日本国籍について、「可能なら欲しいけど、日本は原則として二重国籍が認められていないし、メキシコ人としてのアイデンティティもあるから、無理にとは思わない」と言っていました。


世界には結構、二重国籍を認めている国があるのですが、基本的に日本はそれを認めていません。国籍法第16条1項に、日本国籍の「選択の宣言をした日本国民は、外国の国籍の離脱に努めなければならない」とあるのです。ただし、これはあくまで努力義務規定。というのも、南米の幾つかの国(ブラジル、アルゼンチン、ペルー等)のように、国籍離脱を簡単に認めないよう国の国民は、日本に帰化すると(少なくとも自分の国においては)二重国籍にならざるを得ないからです。

例えば、上に書いたメキシコ人の彼が頑張って日本に帰化したとすると、日本においてはメキシコ人ではなくなります(単一国籍)が、メキシコは二重国籍を認めているので、メキシコにおいては二重国籍者ということになります。何だか不思議ですね。

ちなみにペルーのフジモリ元大統領は、両親(移民)が日本人であり、在ペルー日本領事館に出生届が出されていることから、日本国籍を所持しています。しかし、同時に出生地主義を取るペルーの国籍も所持しており、先般二重国籍問題(日本政府が彼を日本人と認定したことに対して、原則に反するとの批判があった)がニュースになったのは記憶に新しいところです。もっとも、彼が日本国籍を取得したのは、国籍法改定(1985)のずーっと前ですから、摘要されなくて当然なのですが。。。


二重国籍については、世界で60カ国程度認めている国があるそうですが、日本も2つの問題に対処するために、そろそろ検討してもいいのではないでしょうか(実際に現在でも、あくまで努力規定でしかなく、しらばっくれれば二重国籍を保持することも可能な訳ですから)。

2つの問題のうち、1つは上記の記事にも書いた、人口減や労働力不足の問題。もう1つも突き詰めれば同じことなのですが、頭脳流出の問題。前者はどちらかと言えば、現在外国籍を持つ人たちを日本国民として取り込むことが念頭にあり、後者は、例えば外国の大学や大学院で学んだ日本人が、就職等のためにやむなく現地の国籍を取ったとしても、将来日本に戻りたくなった際に、簡単に戻れるようにするなどの効果が期待できます。このページには、この問題におけるアイルランドの成功例が出ています。

もちろん治安の問題や、日本国民としての権利(選挙権や年金・社会保険等を含む)の問題等、配慮すべき事項は多くあります。例えば、「日本の医療サービスはレベルが高いらしいぞ!」と言って、税金を納めない老年層の二重国籍人が大量に日本に押し寄せたら、日本の社会保障費はあっという間に食いつぶされるでしょうし、公職だって、元外国人が多く占めるようにならないとも限りません。

しかし、日本という国を1つの組織として見た場合、多様性は組織にとって必ず力になるはずです。国力を高めるためにも、国籍については何らかの措置が必要ではないかと感じました。
23:46 | 時事・社会 | comments (6) | trackbacks (0) | edit | page top↑
今日、嬉しかったこと。。。 | top | 差し入れ

Comments

# no title
日本の国籍を取得するのももちろんですが
申請者の出身国によってビザの取得も難しいですよね。
それが例え日本人の配偶者だったとしても。
だから国籍ともなると、本当に大変だと思います。

以前、中国人の知り合いが日本に観光に行くために観光ビザを申請したところ
驚くほどの書類と厳しい審査で、3ヶ月以上かかってました。
オーストラリア人が日本に観光に行くとしたら、ビザなんて必要ないのに。

で、その人はもともと日本で通訳をしたいと希望を持っていたのですが
中国国籍だとそれもままならないということで、豪のパスポートを取得したんです。
(もちろん、合法のもとにですよ)

私は今"外国人"ですが、「日本人」だから比較的ビザはおりやすいんです。
だから、そういう国の人たちの苦労を知った時、ちょっとショックでした。
差別とも取れるような、そういう問題でもないような…





by: Mink | 2005/12/12 15:32 | URL [編集] | page top↑
# 難しい問題ですよね。
>Minkさん

前の記事にも書いたのですが、例えば中国人などは、何十年も在日外国人犯罪件数のトップをずーっと守り続けている訳で、そうなると、日本としても厳しく審査せざるを得ませんよね。でも、そうすると一般の善良な中国人にとってはいい迷惑…。

一部の人の行動が、国のイメージを決めてしまうのは事実。
我々は、自分より前の人たちが築いてくれた日本という国の信用に感謝しつつ、それを貶めないようにやっていくしかないのだと思います。
by: cabron | 2005/12/12 23:26 | URL [編集] | page top↑
# no title
私はこの手の話、お恥ずかしながら全くの無知なんですが…
前にちょこっとだけお話した、イラン人の旦那さんを持つ友人のこと。
結婚する時も、(旦那さんの)ビザ取得の際も、相当な苦労をしたみたいで、ゲッソリしてましたよ。
一方、その友達夫婦の友達(イラン人男性)は、日本国籍を得る為に日本人女性と結婚した、と言う話を聞いた時はまた、複雑でした。。。
(偽装結婚とまでは行かないまでも、「愛情はない」ような事を言ってました)
難しい問題ですね~。国がどうして行かなきゃならないか、などは私には解らなくとも、そういった友達がいるんだから、身近な事情から知っていこうと思いまーすv-219
by: とまと | 2005/12/12 23:31 | URL [編集] | page top↑
# no title
正直な気持、豪州に13年も住んできて思うことは、日本人で良かったな、ということです。
営々として、日本人がこれまで築いてきた国際社会での信用が物を言ってるのはありがたいですよ。
その点、国がしっかりしてなくて、問題が多いところの出身者はさぞや、肩身が狭いだろうと思います。
by: Dorothy | 2005/12/13 21:26 | URL [編集] | page top↑
# はじめの一歩
>とまとさん

本文中にあるように、日本人と結婚しても日本国籍は簡単には取れないのですが、
どうしてもそれが欲しくて、その手始めに日本人と結婚する人は多いようです。
そのメキシコ人の友人も、入管に行ったら、フィリピン人女性と年配の日本人男性
のカップルばかりが大量にいたので面食らった、と言っていました。

>>身近な事情から知っていこうと
これ、実は、ものすごく大切な事だと思うのです。
オトナとして、社会人として。
地球がどんどん狭くなっている昨今、国際感覚はみんなが持っていなくてはなら
ない、というのが小生の持論です。
by: cabron | 2005/12/13 21:57 | URL [編集] | page top↑
# 運命
>Dorothyさん

生まれは選ぶことができませんから、我々は「運がいい」ですよね。
もちろん、白人優位の国で日本人が差別を受けることもあるようですが、
国内の安定性、国の信用等、総合的に考えると、日本人であることの
不利益は少ないと思います。
外国の人と接するときは、「何とか日本人の評判を落とさないようにした
いな」と、ミクロレベルで常に考えています。
by: cabron | 2005/12/13 22:09 | URL [編集] | page top↑

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