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Mon.

TPPは本当に「第3の開国」か?

三十路リーマン、家族と離れ、自由時間が増えたので、「ああでもない、こうでもない」とつれづれなるままに物事を考える脳内活動に勤しんでおります。

子供たちと一緒に住んでいるときは、「うるさくて気の休まる暇が無い」などと思っておりましたが、逆に全く子供の声のしない部屋で独りPCに向かっていると、「静か過ぎて寂しいものだな」と。人はいつだって無い物ねだりなものです。

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さて、最近マスコミを騒がせているTPP。野田総理が参加表明のための準備を指示したとか、しないとか。
民主党オワタ、ってか、日本オワタ。
日本の指導層は、頭が狂ってるとしか思えない。

1.この人たち、オバマの一般教書演説とか、全然聞いたり、読んだりしないんだろうか?
2.TPPに入らないと、本当に「世界の孤児」になると思ってるんだろうか?
3.共同体に加盟することが、本当に良いことなのだろうか?


1.について。

インターネットで、簡単に教書の日本語訳が読める時代。英語ができなくても、アメリカが今、どういう方向に舵を切ろうとしているのか、ググれば0.3秒で情報入手できる。まあ実際には、日本語訳もすぐにはネット上に出ないだろうから、現実的には秘書か誰かに次の日のWSJか何かで全文を読ませて、ポイントを報告させる、とかでも良いんだが。

そして、今年の一般教書演説は、「雇用!雇用!雇用!」。「自分(オバマ)は、アメリカ人の雇用創出につながる貿易協定にしかサインしない!」と言い切っているのである。裏を返せば、「TPPで日本をカモにしてやんよ!」ってことだ。就任時の穏やかな演説とは、全然トーンが違う。相手は本気だ。

そして、それよりも1年近く前に発表された「輸出倍増計画」。

現在ドルで給料をもらっている小生には、貯金が目減りしまくって本当にありがたくないことだが、輸出を促進するため、オバマは昔の「強いドル」ではなく、「弱いドル」を強力に推し進めようとしている。1ドル60円もすぐそこだ(無論、日銀の介入とか様々な要因があるから、一足飛びにはいかないと思うけど)。60円ともなれば、つい4年前の半分。4年前の半分の価格になった牛肉が、関税というバリアを放棄した日本に押し寄せたら、そりゃ290円の牛丼が、もしかしたら100円を切るかもしれない。でも、本当にそれでいいの?日本は既に、長期にわたってデフレに苦しんできたんじゃなかったの?(デフレの問題点が分からない人は、ググってくださいね。)

このブログでも、さんざんマイホームへの夢を語ってきたけど、小生は今、決心した。大借金をして家を買うのはあきらめよう。我々世代には絶対に無理だ(サラリーマンの平均年収200万円時代が来るだろうし、借入額の相対的な価値がどんどん上昇してしまうから)。あばら家でもいいから、親から少しだけ借りるか、10年以内に返済できる額の借入れで買える範囲の家にしよう。ってか、日本で家買う必要あるのか、もう1回考えよう。


2.について。

既にネット上で議論が尽くされているので繰り返しになってしまうけど、TPP加盟国及び加盟検討国のGDPのうち、9割以上を日米が占めているので、これは実質、日本とアメリカの協定だ。その他の交渉参加国は、ニュージーランド、ブルネイ、シンガポール、チリ、ベトナム、ペルー、豪州、マレーシア。GDPの割合を見ても、これらの国々を相手に、日本が大々的に貿易を拡大することは不可能なので、実際には、アメリカに対してどんどん輸出を増やせるのでなければ、この協定は全く意味がない。では、日本とアメリカの両者が関税を撤廃すればアメリカに対して輸出を増やせるのか、って言うと、上記の「弱いドル」のお陰で、ほとんど不可能に近いだろう。4年前の倍の価格になった自動車を、誰が買ってくれるだろうか。

逆に、TPPに参加しないデメリット、って何だろうか。「経団連が加盟を強く主張するから参加を検討する」と言うのであれば、国の総体が全く見えていないと言わざるを得ない。彼らは大企業の利益代弁機関であって、日本国民の利益など全く考えていない。大きくなりすぎて潰せなくなった大企業は、結局国民の税金で救われるのは周知のとおり(長銀、ダイエー、JAL、そのうち東電)。

アメリカは、日本がTPPに参加しなければ、慌てふためくことになるだろう。上記のとおり、その他の(語弊があるが)木っ端参加国のみが相手では、カモとして小さすぎるからだ。ま、要はカードはこっちが持ってるっちゅーことだ。それをなぜ、敢えてネギをしょって食われに行くのか。戦後65年経って、まだ米国帝国主義の呪縛から逃れられないのか。全く、泉下の小村寿太郎翁が泣いてるぞ。

世界の孤児になるどころか、部品調達など、日本なしでは世界はやっていけないということが東日本大震災ではっきりしたではないか。その証拠に、普通に考えれば暴落しても良いはずの円は、あまり価値を下げていない(ちなみに、小生が赴任してからの3年間あまり、当地はドルベースなのでガソリン価格が高騰しまくっているが、日本ではそうでもないはず。円高の恩恵もある、ということ)。


3.について。

経済共同体。NAFTA、EU、ASEAN。そんなに魅力的なんだろうか。自分たちだけで固まって、他を締め出すって意味では、「開国」どころか、こちらのほうがむしろ「鎖国」なのではないのか。EUなんて、通貨まで統合しちゃって、現在大変なことになっているではないか。優等生のドイツはきっと、(ユーロ圏の結束を示すために、表立っては言えないが)「何で俺が劣等生のギリシャ、ポルトガルを助けてやらなきゃいけないんだよー」と思っているに違いない。

NAFTAだって、メキシコ人のアイデンティティであるトウモロコシ(しかも遺伝子組換え)が米国から大量に輸入され、国内のトウモロコシ農家に壊滅的な打撃を与えたり、人の移動も自由になって、メキシコ人が大量にアメリカに流入し、治安や貧富の差の問題が発生していることはよく知られている。

これもさんざん既出だが、TPPにおけるアメリカの主張は、

・BSE対策の日本の規制は撤廃ね(おまいら、アメリカ基準で牛肉買えよ)。
・郵政は自由化。過疎地の郵便局なんか全廃せえよ。
・国民皆保険とか言ってんじゃねえよ。アメリカの保険会社が儲ける機会を失うだろ。
・役場の公共事業は、英語で公示しないと違反だからな。
・明日から、君は隣のペルー人の同僚と同じ給料で(同じ仕事内容だから)。
・明日から、社内公用語は英語にするからよろしくっ。
・裁判になったら、米国の法廷で決着を付けるからね。

ってなところだ。

こんなのを呑むくらいなら、一匹狼で良いではないか。上の記述の裏を返せば、ユーロに加盟していない英国は、現在の欧州危機を横目で見て、「参加しなくて良かった」と胸をなで下ろしているに違いない。



メキシコ在住の友人Y君(日本人。現地で会社を経営)が、何年も前から、会うたびに「日本人は、もう海外に仕事を求めるべきだ」と熱く語ってくれるが、好むと好まざるとにかかわらず、そういう日が来るらしい。彼の慧眼には恐れ入る。我が家の子供たちにも、世界で戦える能力(語学力だけでなく、教養とか自己主張する能力を含む)を身に付けさせてやらねば。

野田総理と、県立船橋高校柔道部で同期だった東大医学部の先生(ちなみに、その先生がその期の「主将」で、野田氏は弱く補欠だったのが、今や「首相」になったそうだ)と知り合いなのだが、その先生に頼んで、「一国民としての意見」を送ってもらおうかしらん。そんなこと頼まれても、その先生も迷惑なだけだろうけど、本当にここは国家としての転換点な気がする野田。

あ~、もどかしいぜ日本。

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追伸:
前回のエントリーに対し、コメント以外にも多くの方がmixiやプライベートメールに励ましの言葉を寄せてくださいました。本当にありがとうございます。現在、妻は前向きに治療に取り組んでおりますので、ご安心ください。適時、近況を報告させて頂きます。
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21:34 | 時事・社会 | comments (4) | trackbacks (0) | edit | page top↑
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