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Fri.

年の瀬

年の瀬ですね。
とは言っても、半袖で過ごせる気候の中、こちらでは日本のような「年末感」は全くないのですが。

前回記事の続きです。

12月9日の発熱から今まで、血液検査を5回しました。
肝機能を示す、GOTとGPTの値が異常に高いです。
毎日、夜になると熱が37度を超えます(昨日は37.3℃)。

だからと言って、どうということもなく、仕事も1日も休んでないのですが。
倦怠感は随分取れてきましたが、まだ本調子ではありません。
もしかすると、ウイルス性の肝炎かもしれない、との医者の言。
日本では肝炎はA型、B型、C型のみですが、こちらではあと3種類くらい存在するとのこと。
(小生はA型とB型は予防接種済みで抗体があるので、その可能性は低いです。)

ということで、2週間後の再検査まで、一切のアルコールを断ちます。
こんなに長く酒断ちをするのは社会人になって初めてかもしれません。
何とも切ない年越しです(笑)。
ここでまだ肝機能の数値に問題があれば、精密検査です。
基本、大人しくして回復を待つしかないらしいので、そうすることにしました。


静かに読書でもして、独りで年越しをします。
ありがたいことにお誘いはいろいろ頂くのですが、今年は健康状態も精神状態も、何となく独りで過ごしたい気分なのです。
夏に日本から持ってきた本の中で、読めてなかったものを少しずつやっつけていこうと思います。

DSC00183.jpg

構造主義の超入門書。21世紀に今さら構造主義もないもんですが、高校時代に、ませた同級生の影響で「悲しき熱帯」を読んだ後、自分の中で20年も宿題として放置してきた(長っ!)、構造主義への理解を深めるための手がかり。もしかすると、レヴィ・ストロースの著作を読んだことが、自分の今の仕事の原点になっているのかも。って、んな訳ないか…(かなり強引な後付けでした)。ちなみに橋爪氏のこの本も、初版は1988年と非常に古いです。

DSC00184.jpg

さらに古い(と言っても、思想的にはニューアカなので構造主義よりはずっと後の)、初版1977年の岸田秀のロングセラー。新宿の紀伊国屋でつい手に取ってしまったもの。先日、泊まりの出張に持って行ったのですが、仕事で疲れていて真剣に読めなかったので再チャレンジ。ちゃんと集中して読まないと、頭に入ってこないのです。ロングセラーだけに、中身は大体何を言ってるかは先に知ってるんですが、2011年が日本にとって特別な年でもあったので、今でも色褪せていないと言われている近代日本の精神分析を再度おさらいしたく。


今年も色々な方の支えがあり、1年間無事に働けたこと、こうして呑気にブログを書いていられることに感謝します。
(本当は、呑気にブログを書いている暇があれば、日本に帰って家族の手伝いでもすべきなのですが…。)
皆さまも、それぞれに良いお年をお迎えください。
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23:43 | 読書 | comments (0) | trackbacks (0) | edit | page top↑
Sat.

ひとりじゃ生きられないニッポン

先週は、コスタリカ出張+国内出張に行ってきました(まあ、コスタリカって言っても、中米の範囲内なので、日本で言えば九州に行く程度のものですが)。一時帰国を3週間後に控え、出張やら日本からのミッションやら報告書作成やら、詰めるだけ詰め込んだ過密スケジュールで、久しぶりに健康を害しそうになっています。

本日は書籍のご紹介。手前味噌で申し訳ありません。
http://www.jica.go.jp/world/interdependence/hitori/book/index.html


いよいよ、現政権の外交センスの無さが国民全体からバッシングを受けつつある昨今ですが、島国ゆえ、どうしても他国との関係に意識が向かない傾向にある日本国民。そんな状況下、他国との関係を、外交などというお堅いテーマではなく、分かりやすいデータで示した一冊。どちらかと言うと、読むのにそんなに気合いは要らない、柔らかめの内容です。お時間のある方、図書館ででも借りて読んでみてください。買って頂いても大した額ではありませんが、同時に、買って頂いても小生の給料は1銭も上がりません。一部のページについては、上記リンク先で読むことができます。

そうそう、小生の帰国直前に、当国に自民、民主の国会議員から成る参議院議員団がODA視察に来ます(この人とか…)。大使公邸でのお食事会もあるようなので、センセイ方には、もっと国際感覚を磨いて頂くようお願いしてみようかと思います。
23:21 | 読書 | comments (0) | trackbacks (0) | edit | page top↑
Sun.

原点に戻る

その後、飲み会の予定はこれでもか、というくらい入るが、準備は何をしていいのか正直よく分からない。
スペイン語も、小生はノートに書かないと覚えないタチなのだが、きちんと机に向かって勉強できる時間など皆無だ。だったら、こんな記事を書いている時間に勉強しろよ、俺。



ひとまず今できることと言えば、注射を打ちまくること。
我が任国に必要なのは、A型肝炎、B型肝炎、破傷風、狂犬病、黄熱病。

予防接種って、モノによって効力を有する期間が決まっていて、また、(以前に何回打っているから今回は残り1回でいい、など)効力を発生させるための回数も決まっていて、いつ頃何を打ったかをちゃんと覚えておかなくてはならない、本当は。でも、忙しい中年リーマンの記憶スペースには自ずと限界があり、可愛い女性の後輩の誕生日以外はどんどん抜けていってしまうのが悲しいところ。

しかし、A/B型肝炎はメキシコで打ったな、とか大雑把に覚えているし、それ以外はきちんと記録が残っていた。破傷風はこのとき、黄熱病はこのときに受けている。ブログをやっていることが、初めて役に立った瞬間である。

ともあれ、注射を打った日は酒を飲むことができないというのは、もっと悲しい。



さて、スペイン語の勉強が捗らないので、もっと大事な頭を赴任前に作っていくことにした。
というのは言い訳で、職場で回ってきた本を通勤のお供に読んでいるだけの話だ。

「1人ひとりにできること、1人のためにできること」

というのが、その本のタイトル。
有名人や一般の中学生・高校生を含む数多くの人が、「私の国際協力」というテーマで語る、軽い読み物だ。有名人は藤岡弘、サンプラザ中野、伊達公子、草野満代、日野皓正、藤原紀香などなど40人近くが語っている。
多くの人が語っている内容を極めて雑な一言でまとめると、「肩肘張らずに、等身大の協力をしよう。まずは相手に声を掛けることから始めよう」といったものだ。

小生がやっている仕事は大きなお金をつぎ込んで行う事業であり、仕事のカウンターパートはほとんどの場合、相手国政府の関係者であるから、本当はもう少し大きな視点、鳥瞰的な視点から物事を見るべきであり、この本で語られるような草の根的活動とは異なる意識で仕事をしなくてはならないのかもしれない。だが、こういった「自分が何かをすることで相手が喜んでくれる感動」みたいなものを忘れたら、いい仕事はできないと思う。

ということで、かなり言い訳めいているが、現在は語学より大切なものを思い出すことに注力している(ことにしておいてほしい)。

01:27 | 読書 | comments (2) | trackbacks (1) | edit | page top↑
Sat.

プーチニズム

久々の読書感想文。

だいぶ前なのだが、アンナ・ポリトコフスカヤ著「プーチニズム 報道されないロシアの現実」(NHK出版)を読んだ。
なぜ今、感想文を書こうと思ったかというと、mixiで無邪気にプーチンを賛美している、あまりに能天気な日記を見かけたから。

その日記の趣旨はこうだ。

・エリツィン時代に蔓延した腐敗汚職の構造を断ち切ろうとした姿勢は評価できる。
・利権を貪るマフィアが暗躍するロシアでは、これぐらいの強力な指導者が必要だ。
・命がけの政治家であることは間違いない。

その他にもいろいろ書かれていたが、簡単に言うと、「プーチンは男の中の男だ、カッコイイ!」ってところだ。

無邪気と言っても、この日記を書いた人は38歳だったかな?
きっと新聞も読まないのだろう。

元FSBのリトビネンコ氏や、この本を書いたポリトコフスカヤ氏がロシア当局に暗殺されたことも、北海道で日本の漁船が銃撃されて漁師が1人亡くなったこと、さらに証拠隠滅のため、ロシア側が漁船を返還していないこと、など全然知らないんだろうなぁ。

まあ、小生だって、ものを知らないバカだからこそ、本を読むわけなんだけどさ。
バカは犯罪じゃないけど、バカと自覚しつつ知ろうとしないことは犯罪的ですらある、と思う。

で、感想。
ロシアの地名・人名が長過ぎるせいか、または、作者があらゆる関係者を全て登場させようとしたせいか、記述はやや冗長。
しかし、ロシアの現実は我々が新聞やテレビで聞きかじっている以上のものだということがよく分かる。上述の能天気な人が書いている、「利権を貪るマフィア」が活躍できるのは誰のおかげか、汚職をはびこらせているのは誰か、どうして石油会社ユコスは潰されたのか、国を守ろうと軍を志願した若者が実際にはどのように扱われているか。現実は生易しいものではない。
腐敗して国の質が低下していくだけ、スターリンの恐怖政治よりもタチが悪いかもしれない。
何より、この本の作者がその後暗殺されているという事実が、ロシアという国の理不尽さを雄弁に物語っている。
ロシア国民には悪いが、こんな国に生まれなくて本当に良かった…。

それにしても、
命と引き換えでないと物を言えない国って…。
翻って、我が国のジャーナリズムに、ここまでの覚悟があるだろうか。
ある訳ないか…。

いつも中国の記事ばかり書いているが、実はもっと危険な国とも対峙しているという現実は、もう少し多くの人に知ってほしい。

前の職場で、飯倉のロシア大使館に出向いて、先方の外交官と交渉したことがあるのだけど、自国の利益を一方的に主張するだけで、全く交渉にならなかったことを思い出した。
また、現在モスクワの日本大使館に前職の友人が1人出向しているのだが、よく仕事へのモチベーションを保てるなぁ、と思う。何かと大変だと思うけど、頑張ってほしい。

23:12 | 読書 | comments (4) | trackbacks (0) | edit | page top↑
Thu.

海馬/脳は疲れない

そう言えば最近、読書感想文を書いていないなぁ。
今調べてみたら、昨年の8月以来書いてないや…。

本を全然読んでない訳ではない。
新年から部署が変わったので、職場の読書サークルからは抜けてしまったが、週に1冊程度のペースでは読んでいる。

このサークル(と言うか、周囲の人から一方的に本が回ってくるだけなのだが)、良いところは、普段読まないような作家が読めること。その部署に居なければ絶対に読まなかったであろう、東野圭吾とか京極夏彦はかなりの冊数を読んだ。悪いところは、どうしても受身の読書になってしまうこと。カントばりに二律背反の問題に悩んでしまうところ(な訳はない)。

ようやく、そのような受身の姿勢からも脱しつつあるが、この本は前の部署で最後に貸してもらった本であり、前回の記事でも言及したもの。かの有名な、こちらの人気サイトから発祥した本で、糸井重里と新進気鋭の東大の薬学博士との対談である。

内容はややネタバレを含むが、簡単にこんな感じ。

●脳は疲れない。疲れていると感じたら、目が疲れているだけ。
●脳は常に刺激を求めている。新しい経験は良い刺激になる。
●脳は自分に都合のいいように嘘をつく。
 (窓も何もない部屋に閉じ込められると、幻覚を見るのもそのせい。)
●頭は30歳を過ぎてから良くなる。
●脳は予想以上に使い尽くすことができる。普段使われている脳は数パーセントに過ぎない。
 (これはよく言われていることだが。)
●やり過ぎちゃった人が、天才。

脳科学を真剣に極めたい人には面白くないと思うが、適度に知的好奇心を満たすのには十分な1冊。何より「30歳から」なんて言われると、元気が出てくる。
もちろん、対談で2人の意見が全然ぶつかっていないのがちと気持ち悪く、眉に唾を付けて読む必要があるが、何度かこのブログでも述べているように、本なんて要はどれだけ自分に都合の良い解釈をして、自分の中に取り入れるかだから、「あ、まだまだ自分にも可能性があるんだ」と思えれば「もう、獣」もとい、儲けものである。

01:30 | 読書 | comments (6) | trackbacks (0) | edit | page top↑
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