02.18.2006
マーシャル日記(番外編)
今日はマーシャル日記、番外編です。
過日の記事のとおり、小生、現地で怪我をしてしまいました。
弱っているときに優しくされると、人間て「ホロリ」ときてしまいますよね。
今日は、そんなお話。。。
我が社には、契約期限(大抵は3年間程度)を定めて、現地事務所で働いてくれている日本人スタッフが世界中に多数います。
マーシャルの小さなオフィスも例外ではなく、日本人スタッフ2名を擁しています。
このうち、1人の方がうら若き乙女なのです。
(だんだん、話の展開が怪しくなってきました…。)
年齢は小生よりも1つ年下。青春真っ盛り(な筈)です。
仮に名前をAさんとしておきましょう。
日焼けした健康美人で、雰囲気は、歌手の大塚愛を1.5倍くらい可愛くした感じです。
とても快活で、性格も◎(にじゅうまる)。
今回の出張では、このAさんに一方ならずお世話になりました。
我々のプロジェクトに関する記事が地元の新聞に出ていたら、すかさず持って来てくれたり、
チームのみんながオフィスに戻ってきて一息ついているところに、さっとお茶を出してくれたり、
地元で活動する我が社の関係者との飲み会をセッティングしてくれたり、
それはもう、三面六臂の大活躍をされていました。
でも、一番お世話になったのが小生自身。
先日述べたとおり、小生、休日に海で泳いで足の親指に怪我を負いました。
最初は、日本に帰ってから病院へ行こう、と思っていたのですが、過去にそういった傷からウイルスが進入して、頭まで開く大手術をした関係者がいると聞いて怖くなり、地元の病院に行くことに…。
日本が建てた大病院もあるのですが、日本の大学病院と同じく、2時間待ち&3分診療、といった感じなので、フィリピン人医師がやっている小さなクリニックに行きました。
Aさんの運転で、本当に小さな病院に到着。
そこは、一応我が社の掛かり付けらしく、すぐに受付や先生とフレンドリーな会話を始める彼女。
小生の100倍流暢な英語で、どんどんと先生に質問やオーダーを出す。
(い、一応、小生も多少は喋れるんですけどね…(汗)。)
「薬は出るの?」
「新しい注射針使ってくださいね!」
と、今度は小生への質問。
「破傷風の予防接種、10年以内にやってますか?」
え?え?今そう聞かれたんですか?
だいたい、「破傷風」なんて、単語が分かりませんから。。。
会話を聞いていても分からない訳だ。
ちなみに名詞はtetanus、形容詞系だとtetanicだそうです。
そんなこんなで、頼りになる彼女のお陰で、簡単なオペは30分ほどで終了。
大きな棘を1つ抜き、念のため、破傷風の予防接種を打って帰ってきました。
帰り道でふとスーパーの駐車場に車を入れ、
「ぞうり、持ってきてないんでしょ。買いますよ」
(靴だと蒸れるので。)
いやー、ホント、至れり尽くせりで。
全く面目ありません…。
そして、帰国日がやってきました。
空港送迎は、マーシャル人スタッフがやってくれるものと思っていました。
(普通、我々の出張では現地人以外の運転手が送ってくれることはまずない。)
しかし、当日の朝、決められた時間にホテルのロビー待っていると、向こうから手を振る彼女の姿が。
「Aさん、直々の送迎ですか?朝早くから、本当に申し訳ありません」
「いいんです。自分がこうしたくてしてるんですから」
え???
もう10回ほど言ってもらっていいですか???
こうしたくて、とは、どうしたくて、なのですか?
オジさんの妄想が走り始めます。
途上国の空港は、システムも何もあったものではないので、荷物をチェックインするのにもやたらと時間がかかります。
これについても、空港職員と顔見知りで、巧みに小生の荷物のチェックインと出国税支払いの手続きを取ってくれる彼女。
いよいよ別れのときです。
彼女から預かった紙袋には、彼女の知り合いである小生の同僚に渡すお土産が。
「じゃあ、確かにお預かりしますね」
「あ、あと」
「何です?」
「これはcabronさんに」
そこには、貝殻で作った可愛らしい亀の民芸品が。
「マーシャルの記念にと思って」
な、な、なんて優しいんですかあなたは。。。
小生、ここで泣いていいですか?
(妄想CPU使用率85%)
「あと、それから」
「まだ何か?」
「コンチ(コンチネンタル航空)の機内食は不味いので」
見ると、太巻きが1本にミニ春巻きが4本の軽食が用意されていました。
。・゜゜・( ̄◇ ̄°*) ・゜゜・。ウワァーン!!
そ、それは反則技です。
脳内妄想コントロール装置、完全にオーバーヒート(笑)。
「じゃっ、次に会えるときまで」
握手を求められて握った彼女の掌は、とても柔らかく、手だけでなく、こんなやましい心までも包まれてしまうような気がしました。。。
そして彼女が去り、久々にあの甘酸っぱい感情がじわじわと心の中に染み出して来るのが分かりました。
両側を海に面し、吹き抜けになっている空港の待合ロビーで、
「ずっと、この潮風に吹かれていたい」
と思った中年サラリーマン、31歳の冬でした。
果たして彼女、誰にでもこんなに優しいのか?
だとすれば、小生と同じ勘違いをしたオッサンがこれまでに10人はいるに違いありません(笑)。
【おことわり】
この記事は、一応事実に基づいて書かれていますが、筆者の脳内変換(=妄想)により、かなりの拡大解釈がなされている可能性があります。
過日の記事のとおり、小生、現地で怪我をしてしまいました。
弱っているときに優しくされると、人間て「ホロリ」ときてしまいますよね。
今日は、そんなお話。。。
我が社には、契約期限(大抵は3年間程度)を定めて、現地事務所で働いてくれている日本人スタッフが世界中に多数います。
マーシャルの小さなオフィスも例外ではなく、日本人スタッフ2名を擁しています。
このうち、1人の方がうら若き乙女なのです。
(だんだん、話の展開が怪しくなってきました…。)
年齢は小生よりも1つ年下。青春真っ盛り(な筈)です。
仮に名前をAさんとしておきましょう。
日焼けした健康美人で、雰囲気は、歌手の大塚愛を1.5倍くらい可愛くした感じです。
とても快活で、性格も◎(にじゅうまる)。
今回の出張では、このAさんに一方ならずお世話になりました。
我々のプロジェクトに関する記事が地元の新聞に出ていたら、すかさず持って来てくれたり、
チームのみんながオフィスに戻ってきて一息ついているところに、さっとお茶を出してくれたり、
地元で活動する我が社の関係者との飲み会をセッティングしてくれたり、
それはもう、三面六臂の大活躍をされていました。
でも、一番お世話になったのが小生自身。
先日述べたとおり、小生、休日に海で泳いで足の親指に怪我を負いました。
最初は、日本に帰ってから病院へ行こう、と思っていたのですが、過去にそういった傷からウイルスが進入して、頭まで開く大手術をした関係者がいると聞いて怖くなり、地元の病院に行くことに…。
日本が建てた大病院もあるのですが、日本の大学病院と同じく、2時間待ち&3分診療、といった感じなので、フィリピン人医師がやっている小さなクリニックに行きました。
Aさんの運転で、本当に小さな病院に到着。
そこは、一応我が社の掛かり付けらしく、すぐに受付や先生とフレンドリーな会話を始める彼女。
小生の100倍流暢な英語で、どんどんと先生に質問やオーダーを出す。
(い、一応、小生も多少は喋れるんですけどね…(汗)。)
「薬は出るの?」
「新しい注射針使ってくださいね!」
と、今度は小生への質問。
「破傷風の予防接種、10年以内にやってますか?」
え?え?今そう聞かれたんですか?
だいたい、「破傷風」なんて、単語が分かりませんから。。。
会話を聞いていても分からない訳だ。
ちなみに名詞はtetanus、形容詞系だとtetanicだそうです。
そんなこんなで、頼りになる彼女のお陰で、簡単なオペは30分ほどで終了。
大きな棘を1つ抜き、念のため、破傷風の予防接種を打って帰ってきました。
帰り道でふとスーパーの駐車場に車を入れ、
「ぞうり、持ってきてないんでしょ。買いますよ」
(靴だと蒸れるので。)
いやー、ホント、至れり尽くせりで。
全く面目ありません…。
そして、帰国日がやってきました。
空港送迎は、マーシャル人スタッフがやってくれるものと思っていました。
(普通、我々の出張では現地人以外の運転手が送ってくれることはまずない。)
しかし、当日の朝、決められた時間にホテルのロビー待っていると、向こうから手を振る彼女の姿が。
「Aさん、直々の送迎ですか?朝早くから、本当に申し訳ありません」
「いいんです。自分がこうしたくてしてるんですから」
え???
もう10回ほど言ってもらっていいですか???
こうしたくて、とは、どうしたくて、なのですか?
オジさんの妄想が走り始めます。
途上国の空港は、システムも何もあったものではないので、荷物をチェックインするのにもやたらと時間がかかります。
これについても、空港職員と顔見知りで、巧みに小生の荷物のチェックインと出国税支払いの手続きを取ってくれる彼女。
いよいよ別れのときです。
彼女から預かった紙袋には、彼女の知り合いである小生の同僚に渡すお土産が。
「じゃあ、確かにお預かりしますね」
「あ、あと」
「何です?」
「これはcabronさんに」
そこには、貝殻で作った可愛らしい亀の民芸品が。
「マーシャルの記念にと思って」
な、な、なんて優しいんですかあなたは。。。
小生、ここで泣いていいですか?
(妄想CPU使用率85%)
「あと、それから」
「まだ何か?」
「コンチ(コンチネンタル航空)の機内食は不味いので」
見ると、太巻きが1本にミニ春巻きが4本の軽食が用意されていました。
。・゜゜・( ̄◇ ̄°*) ・゜゜・。ウワァーン!!
そ、それは反則技です。
脳内妄想コントロール装置、完全にオーバーヒート(笑)。
「じゃっ、次に会えるときまで」
握手を求められて握った彼女の掌は、とても柔らかく、手だけでなく、こんなやましい心までも包まれてしまうような気がしました。。。
そして彼女が去り、久々にあの甘酸っぱい感情がじわじわと心の中に染み出して来るのが分かりました。
両側を海に面し、吹き抜けになっている空港の待合ロビーで、
「ずっと、この潮風に吹かれていたい」
と思った中年サラリーマン、31歳の冬でした。
果たして彼女、誰にでもこんなに優しいのか?
だとすれば、小生と同じ勘違いをしたオッサンがこれまでに10人はいるに違いありません(笑)。
【おことわり】
この記事は、一応事実に基づいて書かれていますが、筆者の脳内変換(=妄想)により、かなりの拡大解釈がなされている可能性があります。
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Comments
でも、「1つ下」で「うら若き乙女」なのだとしたら、うれしいなぁ。
そうだとしたら、ワタクシも青春真っ盛りですわ♪
確かに、自分をオッサンと呼び、1つしか違わない彼女を「うら若き」
は、矛盾しているかもしれませんね。
多少所帯じみている自分に比べ、彼女が独身で、海外でバリバリ
働いている様子が、そう見せたのかもしれません。
もちろん、きっとムーニーさんも青春真っ盛り!なのでしょう。
(あれ?結婚している自分を所帯じみていると言っておきながら、
また矛盾が…。)
それにしても、ずっとムーニーさんのお歳は小生より2つ、3つ上だと
勝手にイメージしていました。お母さんの貫禄、ですかね。
途中、>握手を求められて握った彼女の掌は、とても柔らかく、手だけでなく、→もっと他の部分にも触りたい欲望が沸々と…
なんて展開になるのかぁー!??と期待しちゃいました。(奥さま、ごめんなさい。)
でも良かったですね♪(笑)
いやぁ、とまとさんのおっしゃるような展開も、いつもの小生ならアリ?
だったのかもしれないのですが(無い無い)、、、今回は、不思議とそ
んな気持ちにはなりませんでしたねぇ。あくまで、学生時代に抱いた
ような「淡い思い」がテーマですので(なんのこっちゃ)。。。
少なくとも、オトコがみんなこんな風ではないですから、とまとさんはご
安心なされませ(笑)。
cabronさんにだけです!(きっぱり)
もう、これだから・・美男は困るわぽち!
ずるいやずるいや
cabronさぁ~ん(ToT)。おくさまに
いいつけてやる~ぅ
(どうやって?w)。
それにしても、、、
しまこーさく
みたいだなぁ、
かっくいいなぁ。。
彼女のとった行動、誰にでもでは無いかとー
自分なら・・・ですが、なーんて事無い人にはしないなぁってw
素敵な思い出が一つ増えたんですねーw
そういうの、「ホメ殺し」って言うんですよ。
何度か写真を公開しているとおり、小生が美男なんて、
ありえませんから。。。
Minkさんあたりに援護射撃をお願いしたいくらいです(笑)。
島耕作かぁ。
カッコいいですよね。もし本当だったらw。
それにしても、上のDorothyさんのコメントといい、みなさん
ホメ殺し過ぎですw。確かにブログはホメ殺しが横行する
場所ではありますがww。
それとも、小生が自分を美化し過ぎなのだろうか…。
妻はこのブログの存在を知っているので、そのうち黙って
いてもバレます(爆)。
実際には、彼女にとっては何でもない普通の「行為」だった
のだと思いますよ(「好意」だったら、面白かったんですけど)。
それを、小生が拡大脳内変換して楽しかった、というだけの
お話なんですぅぅぅ。
いずれにしても、「素敵な思い出」であることには変わりあり
ませんね。
私の書いた文を読む人や小2の息子を知ってる人には、実際よりも年上に思われます。(<ほぼ例外なく)
子供抜きで会った人や、声だけを聞いた人は、実際よりも年下だと思うようです。
童顔&童声なので「学生さん?」と聞かれたり!(笑)
年齢不詳みたいです。
貫禄、ありますよぉ(笑)。
文章が落ち着き払っている、というか、小生のようにうわついたところが微塵もない。
小生も、三十路のオトコとして、そろそろ脱皮しなくちゃいけませんなぁ。
後ほど、お誕生日のお祝いに参りますねー。
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