Sat.

2012年第1号エントリ

ブログを開設してから7回目の新年。最も遅いご挨拶となってしまいました。
本年も、超マイペースでの更新となりますが、どうぞ宜しくお願い致します。

日本の皆様は、すっかりお正月気分も抜けた頃でしょうか?
小生も1月10日まで微熱が続きましたが、ようやくそれも落ち着き、肝機能を示す値も標準値内に戻ってきました。それにしても、この1カ月はなかなか大変でした。今後はお酒もやや控えめにします(今までは、週に1度休肝日があれば良い方だった)。


さて、では早速ダラダラと最近見聞きしたこと、感じたことを。


1.放射線対策

震災から10カ月が経ち、一般的に、あまり放射線量のことを言う人もいなくなってきているのでしょうか。当地からは、日本のリアルな状況が想像しにくいもので。我が家もホットスポットの千葉県某市を避け、子供を長野に「疎開」させている訳なのですが、この前、当地の関係者から、なかなかすごい話を聞きました。

その人のお姉さんはもともと世田谷区に住んでいたそうなのですが、現在は九州に移住し、さらには放射線の影響を避けるため、今度カナダに移住するそうです。九州なら安全な気もするのですが、どの自治体が瓦礫受入れをするか分からないので、お子さんのために思い切って決断したとのこと。

沖縄の長期ステイ型ホテルが常に満室だとか、関西が人口流入超になっている、というのはニュースなどで聞くのですが、身近な人からこういった話を聞くのは初めてでした。確かに子供は影響を受けやすいらしいので、心配する気持ちはよく理解できます。何もやらずに何かあってから後で後悔するよりは、何か対策を講じて、後で「あの時は騒ぎ過ぎだったね」となる方がよほどいいですからね。いずれにしても、その行動力には頭が下がります。


2.昭和の男

当地で活動する、とある若者がいるのですが、その若者の上司が、こちらに永住している日本人(40代後半)なのです。その若者、その上司から怒られることが多いらしいのですが、そのことを小生にこぼして曰く、

「Sさんって、ホント、考え方が昭和なんですよね〜」

いや、小生も考え方が昭和ですが、何か?ってか、お前も一応昭和生まれだろうが!とツッコミたくなりました。まあ、昭和を生きたのはわずか1〜2年なので、感覚的には「自分は平成の人間」なのでしょうけどね。最近は、そういう言い方をするんだ〜、と勉強になりました。

小生も確かに、世代間ギャップを感じることはあります。当地で特に感じることが、最近の若い人たちはあまりお酒を飲まない、ということ。我が家には、(お金の無い)若い人たちが来て自由に飲んでいけるように、質・量ともにそれなりのお酒がストックされているのですが、最近の子たちを家に呼んでも、あまり酒が減らない!それは、わずか3年半弱の当地滞在でも変化を感じるほどです。以前当地にいた若者たちは「ゴチになりま〜す」などと言って、遠慮なく飲みまくってたのですけどね。

自分が酒好きだから、相手もそうだろう、などと考えていると、「cabronさんって、ホントに考え方が昭和ですよね〜」などとと言われてしまいそうなので気を付けます。


3.内政干渉

早速始まったようですね(記事はすぐリンク切れになってしまうので、タイトルを残しておきます)。さて、今後どんな展開になっていくのか見ものです。こういう、日本の歴史的経緯を無視したアメちゃんたちが、これからも居丈高にものを言ってくるのだろうなぁ。市井の政治家ってことで、就任時は少しだけ期待してたけど、野田さんにはがっかりだ。

http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20120114-OYT1T00672.htm
日本の「軽」規格廃止を…TPPで米自動車3社
(2012年1月15日07時06分 読売新聞)


4.部下力

先日書いたように、我が事務所の大ボスが11月に変わったのですが、以来、「彼が納得するための資料作り」「彼が理解するための会議」といった内向きな仕事が格段に増え、なんちゃって中間管理職(なぜ「なんちゃって」なのかは下の項※に記載)の小生としては、なかなか自分のやりたい仕事ができずに悩んでいるところです。これが過渡期的なものであれば良いですが、キャラクターを見ていると、どうもそうでもない(人って、だいたい1カ月も一緒に過ごせば、仕事ができるかできないか、高圧的な人かソフトな人か、プライドが高いかそうでもないか等、大抵のことは分かりますよね)。

ま、それでも反抗的な小生は、「こんなのやる必要ありますか?」「会議の時間がもったいないんで、先に実務レベルで話しときました」などと半分くらい押し返してますが。ちなみに、性格は穏やかでとても良い方です。

前の大ボスは、自分で手も動かしてくれる上に、部下には好きに仕事をさせてくれて最高でした。でも、そんな上司の下で力を発揮できるのは当たり前。サラリーマンたるもの、どんな上司であっても、ある程度のパフォーマンスを発揮できなくてはなりません。ふと、昔読んだこの本を思い出しました。この本で言うところの「風紀委員会型」だな、新しい大ボスは。

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(2005/06)
吉田 典生

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5.メンタルヘルス研修

上司から、管理職用のメンタルヘルス研修教材で学習するように言われたのですが、あまりに内容が面白くないので、職場の健康管理員からマンガ(を中心に分かりやすく書かれた本)を借りて学ぶことにしました。そもそも東京に戻ったら、まだ管理職じゃないし※(我が社の人口ピラミッド的に、上がめちゃくちゃつかえている)、家庭の心配ごとと仕事のストレスで、自分がメンタルを病んでしまうかもしれない状況なのに(ブツブツ)。

↑などと言っている奴は、実際には絶対大丈夫だと思うのですが、この本を監修した先生は、我が社の顧問医もやっているので、まあ、研修用教材とほぼ同内容だろう、ということで。分かりやすくて、面白いです。いろいろな仕事を持たされ、責任も重くなってくる、同世代のリーマン諸氏にもおススメです。

それにしても、「真面目で責任感の強い人がなりやすい」ってことは、小生、かなりマズいんじゃないかなぁww。

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細川 貂々

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20:07 | 日常・人間観察 | comments (6) | trackbacks (0) | edit | page top↑
Fri.

年の瀬

年の瀬ですね。
とは言っても、半袖で過ごせる気候の中、こちらでは日本のような「年末感」は全くないのですが。

前回記事の続きです。

12月9日の発熱から今まで、血液検査を5回しました。
肝機能を示す、GOTとGPTの値が異常に高いです。
毎日、夜になると熱が37度を超えます(昨日は37.3℃)。

だからと言って、どうということもなく、仕事も1日も休んでないのですが。
倦怠感は随分取れてきましたが、まだ本調子ではありません。
もしかすると、ウイルス性の肝炎かもしれない、との医者の言。
日本では肝炎はA型、B型、C型のみですが、こちらではあと3種類くらい存在するとのこと。
(小生はA型とB型は予防接種済みで抗体があるので、その可能性は低いです。)

ということで、2週間後の再検査まで、一切のアルコールを断ちます。
こんなに長く酒断ちをするのは社会人になって初めてかもしれません。
何とも切ない年越しです(笑)。
ここでまだ肝機能の数値に問題があれば、精密検査です。
基本、大人しくして回復を待つしかないらしいので、そうすることにしました。


静かに読書でもして、独りで年越しをします。
ありがたいことにお誘いはいろいろ頂くのですが、今年は健康状態も精神状態も、何となく独りで過ごしたい気分なのです。
夏に日本から持ってきた本の中で、読めてなかったものを少しずつやっつけていこうと思います。

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構造主義の超入門書。21世紀に今さら構造主義もないもんですが、高校時代に、ませた同級生の影響で「悲しき熱帯」を読んだ後、自分の中で20年も宿題として放置してきた(長っ!)、構造主義への理解を深めるための手がかり。もしかすると、レヴィ・ストロースの著作を読んだことが、自分の今の仕事の原点になっているのかも。って、んな訳ないか…(かなり強引な後付けでした)。ちなみに橋爪氏のこの本も、初版は1988年と非常に古いです。

DSC00184.jpg

さらに古い(と言っても、思想的にはニューアカなので構造主義よりはずっと後の)、初版1977年の岸田秀のロングセラー。新宿の紀伊国屋でつい手に取ってしまったもの。先日、泊まりの出張に持って行ったのですが、仕事で疲れていて真剣に読めなかったので再チャレンジ。ちゃんと集中して読まないと、頭に入ってこないのです。ロングセラーだけに、中身は大体何を言ってるかは先に知ってるんですが、2011年が日本にとって特別な年でもあったので、今でも色褪せていないと言われている近代日本の精神分析を再度おさらいしたく。


今年も色々な方の支えがあり、1年間無事に働けたこと、こうして呑気にブログを書いていられることに感謝します。
(本当は、呑気にブログを書いている暇があれば、日本に帰って家族の手伝いでもすべきなのですが…。)
皆さまも、それぞれに良いお年をお迎えください。
23:43 | 読書 | comments (0) | trackbacks (0) | edit | page top↑
Tue.

弱気の虫

いやー、参りました。
このブログでも何度も病気ネタは書いているんですが、生まれて初めて、「治らない風邪」的なものを経験しているところです。

仕事をしていて寒気を感じたのが、12月9日(金)の昼頃。その日に海外出張から帰ってくる上司に報告しなければならないことがあったので、仕事をしながら19時半まで待っていたのですが、どうにもこうにも寒気と震えがとまらず、部下にその仕事を押し付けて、家に帰ってベッドに直行しました。

それから、12日(月)の朝までほぼベッドから出ず。2日間完全休養したし、頑張るぞ!と思うも、どうにも倦怠感が取れず。毎日何とかごまかしながら仕事に行くも、長時間残業が辛い。夜はPCを開けることもなく、毎日ベッドに直行。

16日(金)に熱を測ると、未だ38℃近くある。何かがおかしい。
病院大嫌いな小生も、仕方なく病院に行って血液検査と尿検査をしました(17日(土))。
次の日(18日(日))も、検査結果比較のために採血。このときの技師が滅茶苦茶採血が下手で、何度注射針を刺しても一向に血が出てこない。しまいには針を刺したままアルコール綿を落っことし、すぐそばにあった、乾いた脱脂綿で針を刺したところを拭く始末。脱脂綿、めっちゃ毛羽立って肌に付きまくり。あなた、消毒の意味分かってる??これだから途上国で病院に行くのはイヤなんだ。

結局その土日も、他国関係者(米国・韓国)との親善サッカー大会をキャンセル(きっと隊員の誰かが記事にしていることだろう)し、家で大人しくしていました。

病院の診断ではgripe viral(ウイルス性の風邪)ということなのですが、それってインフルエンザのことでは?道理でこんなに長いことしんどい訳だ。

周囲(事務所メンバー)からは疲労とストレスが原因だろうと言われています。
確かに、11月に事務所のプロパー職員4人のうち、大ボスを含む2名が一度に変わってしまい、残されたのは小生とやや変人のNo.2。新しい大ボスは当然、当国の事情に詳しくないので、一つ説明に入る度に1時間以上は所長室から出られない。毎日帰れるのは22時過ぎ(朝は8時からですが、出張などがあれば6時半から働くことも)。また、新しく事務所に着任した人は上記2名に加え、さらに2名おり、新しい人たちへの公私にわたるオリエンテーションで、休日も生活インフラの案内をしたり、ご飯をともにしたり…。また現在、直属の部下が日本人と現地人合計で9人ほどいるのですが、通常業務時間中はひっきりなしに話し掛けられて仕事にならない、自分の仕事は18時半から、という状態が続き、少し疲れていました。

本日現在、まだ関節痛とダルさが残っているのですが、こんな記事を書いていられるくらいには回復しました。長いこと病気が続くと、「このまま治らないんじゃないか」とか「大きな病気だったらどうしよう」と、だんだん弱気の虫が首をもたげてきますが、我が家の家庭の事情的には、小生が倒れたら終わりです。妻の治療費も払えません(マジです)。ってことで、とにかく、父ちゃんは石に齧りついてでも、当地でのミッションを完遂するのです。

ちなみに、ウチの父は小さな会社を経営していたのですが、やはり自分が休むと収入ゼロになってしまうので、絶対に休みませんでした(物心付いてから、平日に家で病気で寝ている姿を見たことが無かった)。今頃になって知る、オヤジの偉大さ。

おまけ1:
当国で手に入る唯一の栄養ドリンク、レッドブル。今もお世話になってます。
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おまけ2:
日本大使館員の奥様(韓国人)に差し入れて頂いた、キムチ&カクトゥギ。もちろんお手製。キムチの乳酸菌で免疫力UPです。ありがたいことです。
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おまけ3:
薬のように物理的に効く訳ではないけれど…。心のおクスリって感じかな(エルサルバドルで撮った、古い写真)。
子供たち


いやー、本当に健康って大事だべな。
(当たり前過ぎるコメントで嫌になるが…。)
23:59 | 健康 | comments (6) | trackbacks (0) | edit | page top↑
Sun.

意外と忙しい毎週末

何だか、完全に月刊の近況報告と化しつつありますが…。


いよいよTPP参加表明。終わりの始まりですね。
大手新聞社の社説が軒並み参加を礼賛していることを、我々はよーく覚えておきましょう。
地方の新聞社などはこの限りではないようですが。
ウィキリークスの情報なんかも相当出回っているのに、国家の指導層は、お忙しくて読んでる暇などないのでしょうねぇ。


さて、日本からの出張者に頼んでデジカメを手に入れたので、ようやく写真付きの記事をアップできるようになりました。もちろん、こちらの国でもデジカメは手に入るのですが、手に入る機種が極めて限定されること、バカ高いこと、made in Japanのくせに海外モデルゆえ日本語が入っていないこと(ちなみに、ロシア語、マレー語、アラビア語、ペルシャ語まで、ありとあらゆる言語[20ヶ国語以上?]が入っている。なお、日本モデルは英語すら入っていない…)などから、わざわざ日本から持ってきてもらったのです。
ちなみに、日本の家族が現在使っているのは、こちらで購入した海外モデルです。

記念すべき1枚目の試し撮りは夕食の写真。
メキシコ出張の際に日本食材店で買ってきた冷やし中華です。スパムは便利なので、独り暮らしにおけるヘビーローテです。しかし、食べ続けると体に悪いことは分かっているので、ちょっと気弱に減塩タイプw。
さすがにお茶漬けばかりはまずかろう、ということで、このところ、帰ってきてから15〜20分くらいで食べられるものを作るようにしています(まあ、こんなものでは作ってるうちに入りませんけどね)。
DSC00001.jpg

そして、以前失くしたGregoryのテールメートの後釜を、先日の一時帰国時に買ってきたので、これもパチリ。
やっぱり使いやすいですわ。
DSC00026.jpg


昨日(土曜日)は、ウチのマンションでスポーツ大会のあと、我が家でアフター。
狭い我が家に、40人以上を詰め込みました。
狭いとは言っても、日本のマンションよりは随分広いので、ギリギリで何とかなりました。協力隊員の1人からは、「独り暮らしには広すぎますね」と言われましたが、本当にそのとおり。みんな遊びに来ておくれよぅ(泣)。
在エルサルバドルの日本人が大集合。
スポーツ大会


そしてそして、そろそろクリスマスカードも書かなくてはなりません。
こちらでは、郵便が戻ってきてしまったときのために、自分の住所を書かないと受け取ってもらえません。
なので、全ての封筒に手書き…。
DSC00058.jpg
拙ブログの読者の方で、エルサルバドルからのエアメールを受け取ってみたい、という方がいらっしゃいましたら、ご連絡頂ければ漏れなくクリスマスカードをお送りします。


昨日のパーティーで汚れた我が家(普段は土足禁止なのですが、昨日は解禁したので)の掃除や、電気系統の故障で運転席の窓が明かなくなったポンコツ愛車の修理、忙しくて伸び放題の髪も切らなければならないし、デジカメのケースも買いに行かねば、、、と、毎週末、意外とやることが盛りだくさんなのです。

日本からも結構出張者が来るので、あまり存在しないオプションの中から週末過ごせるような場所に車でアテンドしたりとか、出張者のトラブルシューティングで半日使うなんてこともあります。


ということで、家族が居ないなりに、ここ最近の週末は意外と忙しくしています、という近況のご報告でした。
こんな風にしているうちに、あっという間に帰国の日を迎えることでしょう。多分。


また、日本の家族の近況に少し変化がありました。
これまでは千葉の妻の実家で世話になっていたのですが、あまりにも放射線量が高い、ということで、小生の実家(長野)に移りました。子供もそこから保育園に通っています。妻も抗がん剤の日だけ、新幹線で関東に移動、少し副作用が落ち着いたら長野に戻る、というサイクルです。小生の不在で親にまで迷惑を掛けてしまうのは心苦しいのですが、子供にとっては最高の環境ですし、すっかり気に入っているようです。


日本も随分涼しくなってきたことと思います。
皆さま、お風邪など召されませぬよう。
11:11 | 日常・人間観察 | comments (6) | trackbacks (0) | edit | page top↑
Mon.

TPPは本当に「第3の開国」か?

三十路リーマン、家族と離れ、自由時間が増えたので、「ああでもない、こうでもない」とつれづれなるままに物事を考える脳内活動に勤しんでおります。

子供たちと一緒に住んでいるときは、「うるさくて気の休まる暇が無い」などと思っておりましたが、逆に全く子供の声のしない部屋で独りPCに向かっていると、「静か過ぎて寂しいものだな」と。人はいつだって無い物ねだりなものです。

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さて、最近マスコミを騒がせているTPP。野田総理が参加表明のための準備を指示したとか、しないとか。
民主党オワタ、ってか、日本オワタ。
日本の指導層は、頭が狂ってるとしか思えない。

1.この人たち、オバマの一般教書演説とか、全然聞いたり、読んだりしないんだろうか?
2.TPPに入らないと、本当に「世界の孤児」になると思ってるんだろうか?
3.共同体に加盟することが、本当に良いことなのだろうか?


1.について。

インターネットで、簡単に教書の日本語訳が読める時代。英語ができなくても、アメリカが今、どういう方向に舵を切ろうとしているのか、ググれば0.3秒で情報入手できる。まあ実際には、日本語訳もすぐにはネット上に出ないだろうから、現実的には秘書か誰かに次の日のWSJか何かで全文を読ませて、ポイントを報告させる、とかでも良いんだが。

そして、今年の一般教書演説は、「雇用!雇用!雇用!」。「自分(オバマ)は、アメリカ人の雇用創出につながる貿易協定にしかサインしない!」と言い切っているのである。裏を返せば、「TPPで日本をカモにしてやんよ!」ってことだ。就任時の穏やかな演説とは、全然トーンが違う。相手は本気だ。

そして、それよりも1年近く前に発表された「輸出倍増計画」。

現在ドルで給料をもらっている小生には、貯金が目減りしまくって本当にありがたくないことだが、輸出を促進するため、オバマは昔の「強いドル」ではなく、「弱いドル」を強力に推し進めようとしている。1ドル60円もすぐそこだ(無論、日銀の介入とか様々な要因があるから、一足飛びにはいかないと思うけど)。60円ともなれば、つい4年前の半分。4年前の半分の価格になった牛肉が、関税というバリアを放棄した日本に押し寄せたら、そりゃ290円の牛丼が、もしかしたら100円を切るかもしれない。でも、本当にそれでいいの?日本は既に、長期にわたってデフレに苦しんできたんじゃなかったの?(デフレの問題点が分からない人は、ググってくださいね。)

このブログでも、さんざんマイホームへの夢を語ってきたけど、小生は今、決心した。大借金をして家を買うのはあきらめよう。我々世代には絶対に無理だ(サラリーマンの平均年収200万円時代が来るだろうし、借入額の相対的な価値がどんどん上昇してしまうから)。あばら家でもいいから、親から少しだけ借りるか、10年以内に返済できる額の借入れで買える範囲の家にしよう。ってか、日本で家買う必要あるのか、もう1回考えよう。


2.について。

既にネット上で議論が尽くされているので繰り返しになってしまうけど、TPP加盟国及び加盟検討国のGDPのうち、9割以上を日米が占めているので、これは実質、日本とアメリカの協定だ。その他の交渉参加国は、ニュージーランド、ブルネイ、シンガポール、チリ、ベトナム、ペルー、豪州、マレーシア。GDPの割合を見ても、これらの国々を相手に、日本が大々的に貿易を拡大することは不可能なので、実際には、アメリカに対してどんどん輸出を増やせるのでなければ、この協定は全く意味がない。では、日本とアメリカの両者が関税を撤廃すればアメリカに対して輸出を増やせるのか、って言うと、上記の「弱いドル」のお陰で、ほとんど不可能に近いだろう。4年前の倍の価格になった自動車を、誰が買ってくれるだろうか。

逆に、TPPに参加しないデメリット、って何だろうか。「経団連が加盟を強く主張するから参加を検討する」と言うのであれば、国の総体が全く見えていないと言わざるを得ない。彼らは大企業の利益代弁機関であって、日本国民の利益など全く考えていない。大きくなりすぎて潰せなくなった大企業は、結局国民の税金で救われるのは周知のとおり(長銀、ダイエー、JAL、そのうち東電)。

アメリカは、日本がTPPに参加しなければ、慌てふためくことになるだろう。上記のとおり、その他の(語弊があるが)木っ端参加国のみが相手では、カモとして小さすぎるからだ。ま、要はカードはこっちが持ってるっちゅーことだ。それをなぜ、敢えてネギをしょって食われに行くのか。戦後65年経って、まだ米国帝国主義の呪縛から逃れられないのか。全く、泉下の小村寿太郎翁が泣いてるぞ。

世界の孤児になるどころか、部品調達など、日本なしでは世界はやっていけないということが東日本大震災ではっきりしたではないか。その証拠に、普通に考えれば暴落しても良いはずの円は、あまり価値を下げていない(ちなみに、小生が赴任してからの3年間あまり、当地はドルベースなのでガソリン価格が高騰しまくっているが、日本ではそうでもないはず。円高の恩恵もある、ということ)。


3.について。

経済共同体。NAFTA、EU、ASEAN。そんなに魅力的なんだろうか。自分たちだけで固まって、他を締め出すって意味では、「開国」どころか、こちらのほうがむしろ「鎖国」なのではないのか。EUなんて、通貨まで統合しちゃって、現在大変なことになっているではないか。優等生のドイツはきっと、(ユーロ圏の結束を示すために、表立っては言えないが)「何で俺が劣等生のギリシャ、ポルトガルを助けてやらなきゃいけないんだよー」と思っているに違いない。

NAFTAだって、メキシコ人のアイデンティティであるトウモロコシ(しかも遺伝子組換え)が米国から大量に輸入され、国内のトウモロコシ農家に壊滅的な打撃を与えたり、人の移動も自由になって、メキシコ人が大量にアメリカに流入し、治安や貧富の差の問題が発生していることはよく知られている。

これもさんざん既出だが、TPPにおけるアメリカの主張は、

・BSE対策の日本の規制は撤廃ね(おまいら、アメリカ基準で牛肉買えよ)。
・郵政は自由化。過疎地の郵便局なんか全廃せえよ。
・国民皆保険とか言ってんじゃねえよ。アメリカの保険会社が儲ける機会を失うだろ。
・役場の公共事業は、英語で公示しないと違反だからな。
・明日から、君は隣のペルー人の同僚と同じ給料で(同じ仕事内容だから)。
・明日から、社内公用語は英語にするからよろしくっ。
・裁判になったら、米国の法廷で決着を付けるからね。

ってなところだ。

こんなのを呑むくらいなら、一匹狼で良いではないか。上の記述の裏を返せば、ユーロに加盟していない英国は、現在の欧州危機を横目で見て、「参加しなくて良かった」と胸をなで下ろしているに違いない。



メキシコ在住の友人Y君(日本人。現地で会社を経営)が、何年も前から、会うたびに「日本人は、もう海外に仕事を求めるべきだ」と熱く語ってくれるが、好むと好まざるとにかかわらず、そういう日が来るらしい。彼の慧眼には恐れ入る。我が家の子供たちにも、世界で戦える能力(語学力だけでなく、教養とか自己主張する能力を含む)を身に付けさせてやらねば。

野田総理と、県立船橋高校柔道部で同期だった東大医学部の先生(ちなみに、その先生がその期の「主将」で、野田氏は弱く補欠だったのが、今や「首相」になったそうだ)と知り合いなのだが、その先生に頼んで、「一国民としての意見」を送ってもらおうかしらん。そんなこと頼まれても、その先生も迷惑なだけだろうけど、本当にここは国家としての転換点な気がする野田。

あ〜、もどかしいぜ日本。

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追伸:
前回のエントリーに対し、コメント以外にも多くの方がmixiやプライベートメールに励ましの言葉を寄せてくださいました。本当にありがとうございます。現在、妻は前向きに治療に取り組んでおりますので、ご安心ください。適時、近況を報告させて頂きます。
21:34 | 時事・社会 | comments (4) | trackbacks (0) | edit | page top↑